pointスポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/--(--)--:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

point『ガーダ パレスチナの詩』 [映画]

ガーダ パレスチナの詩 [DVD]ガーダ パレスチナの詩 [DVD]
(2007/10/26)
撮影・監督:古井みずえ

商品詳細を見る

素晴らしいドキュメンタリー映画でした。これを「パレスチナのお勉強」映画だなんて思ってたらとんでもない!パレスチナに住む人々を、とても身近に愛おしく感じられる映画でした。生きるということはどういうことか、いろんな意味で考えさせてくれる映画です。パレスチナうんぬん抜きにして、いろんな人にぜひ観て欲しいと心から思う。

映画は、この映画の主人公、ガザ難民キャンプで生まれ育ったガーダが、23歳で結婚するところから始まります。彼女は古いしきたりにのっとった伝統的な結婚式をすることを拒否、今までのやり方にこだわる母親たちとぶつかります。「そんなことしたら他の人たちに何を言われるかわからない」「みんなのためにして欲しい」とか、わたしもそんなようなことを親に言われ説得されて渋々普通の結婚式したよなぁとかって(笑)、程度の差こそあれ、どこでも世代の違いは一緒なんだねぇなどと思ったりして。「わしは実はどっちでもいいんだがな」みたいな感じの婚約者のお父さんがまた良かった(笑)。で、わたしとは違ってガーダはしっかり自らの意志を貫き、パーティだけやってすぐにエジプトへ新婚旅行に行っちゃう。(まぁわたしの反抗はガーダの革命みたいなものとは違って単にケッコンを甘く見ていただけ、というのが後のリコンで露呈するんですけども(笑)。余談だ。)

そんなわけで、老いも若いもほとんどわたしたち・わたしたちの周りのひとたちと変わらないような感じで、しかもガザの人たちから信頼を得て暖かく受け入れられているのだろう監督のおかげで、観ているわたしも、いつのまにかすっかり彼らの親戚や家族のような気持ちで映像の中に迎え入れられていたのでした。

それだけに、その5年後、第二次抵抗運動の時に親戚の13歳の男の子カラムがイスラエル軍に後ろから撃たれて(ということは、攻撃(と言っても相手の戦車と銃に対して、石ころを投げるというものだけれど)している時じゃなく、逃げる子供を撃ったということだ)、危篤状態で病院に入院しているのを両親が見舞う(しかも道路の封鎖のせいですぐには来れなかった)シーンは、本当に辛かった。「わたしたちと同じだ」と思ったけれど、でもこれがパレスチナで生きるということなんだ...。意味もなく、昼夜かまわず銃撃を続けるイスラエル軍のせいで、通りをただ横切ることさえもできない毎日。銃弾の音は、ほんの数分聞き続けただけでも、頭がおかしくなりそうだった。

カラムの死をきっかけに、今は母となったガーダは、パレスチナ人としてのアイデンティティーに目覚め、1948年に故郷を追われた祖母やその他同じ年代の女性に聞き取りをし、次の世代のためにそれをまとめて本にするという目標を見出して行きます。映画でガーダが訪ねるのは、いつか追われた故郷を訪ねることを望んでいる彼女の祖母、イスラエル軍に家を壊されながらもその地を離れない100歳の女性、仲の良い夫と共に農牧業を営む女性。それぞれ印象的なシーンがたくさんありました。例えば、最初は楽しそうに歌っていた途中で突然詰まりそうになった時のその歌声。自分はなにもかも失ったのに、倒れた庭の木のオレンジをもぎ取って、もっと持って行きなさいとすすめる手。収穫した作物でいっぱいの荷馬車に乗って、夫と歌う愛のこもった歌。幸せというのはこういうものなのかなぁなんて思えるようなシーンでした。だけど数年後、彼女も家と土地を奪われてしまいます。今や雑草とイスラエル軍が作った醜悪な鉄条網と道で囲まれた土地も、イスラエルの占領さえなければ、オレンジやオリーブが豊かに実る美しい場所だったに違いないのにと思うと、今までも何度も思ったけれど、やっぱり、どうしてこんなことが、と何とも言えない気持ちになりました。

だけど、彼女たちはそれぞれの方法でたたかい続けます。たたかい続けています。今現在のガザの状況を思うと、こんなのんきなこと言ってちゃダメなんだけど、それでもこの映画を観た後には、苦難の中にも笑いが、歌がある彼女たちのたくましい生き方に、なにか清々しいものを受け取らずにいられなかったのでした。

みんな、どうか無事でいて欲しい。一刻も早く、彼らの元に平和が戻って欲しい。

公式サイト:http://www.ghada.jp/
古井みずえ監督のサイト:おんなたちの歌


↓映画の内容+αの本。買いました。
ガーダ―女たちのパレスチナガーダ―女たちのパレスチナ
(2006/04)
古居 みずえ

商品詳細を見る


大阪では九条のシネ・ヌーヴォXにて、1日1回上映で2月20日までやってます。(他にもパレスチナ緊急上映として『パレスチナ1948 NAKBA(ナクバ)』、『シャティーラキャンプの子供たち』を上映予定。詳細は→http://www.cinenouveau.com/)あと、大阪のYWCAにて、『パレスチナを知る連続学習会「映画作品を通して知るパレスチナ」』という企画で、2月21日(土)14時から上映会があるそうです。こちらは参加費500円で誰でも参加できます。(詳細→http://osaka.ywca.or.jp/peace/peace/peace0902.html)ツタヤとかで置いてるのかどうかわかりませんが、↑DVDも出てます。ぜひ観てください!

ちなみに今日初めてXの方に入ったんだけど、30席ぐらいでめっちゃちっちゃいスクリーンでびっくりしたよ(笑)。と言うか、九条に行くのがどうも面倒に思えて、シネ・ヌーヴォでやってる映画ってちょっと気になっても見逃しがちなんだけど、今日はちゃんと行ってホントに良かった。

2009/02/12(木)00:45 | Movie | トラックバック(0) | コメント(0)

前ページ | | 次ページ

pointコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

pointトラックバック

トラックバックURL
http://muimui373.blog76.fc2.com/tb.php/589-0bc25daf
前ページ | | 次ページ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。