pointスポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/--(--)--:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

point神戸日独協会文化講座『ベートーベンとその音楽』第3回。

講義テーマ:ベートーヴェンの宗教曲(ミサ曲)
講師:お茶の水女子大学大学院教授 永原恵三氏
---

今回も盛りだくさんでいろいろ勉強になりました。能力及ばず消化しきれてないけど、以下、読んでくれてる人がいるのかわかりませんが(笑)、とりあえず自分のためのまとめ。席についたら、机の横にこないだまでの講師だった横原先生がいらして固まった(笑)。

ベートーヴェンは宗教曲はほとんど書いてなくて、1807年のハ長調作品86と、1823年のニ長調作品123の「ミサ・ソレムニス」、あとはオラトリオの『オリーヴ山上のキリスト』のみ。

まずは「ミサ曲」というものについて。大いなる誤解をしていたんだけど、「カトリック=敬虔なイメージ」でミサ曲というものも厳かに演奏されるものだと思っていたら、もとは生活の中にある現実的なもの、お祭り気分、喜ばしきもの、快きもので、普通はどかーんとやるもの(笑)なんだそうです。「ミサ曲」というのは、カトリックのミサの時、すべてのミサに共通して歌われる「通常唱」で、8世紀の頃から変わらず、ラテン語で書かれた同じ歌詞(Kyrie「憐みの賛歌」, Gloria「栄光の賛歌」, Credo「信仰宣言」, Sanctus「感謝の賛歌」, Agnus Dei「平和の賛歌」の5部構成)で歌われるものなので、いつの時代も、作曲家にとっては技を磨くのに良い題材だったとのこと。ちなみに、キリスト教の音楽=賛美歌、ではなくて、それはプロテスタントの方なのだそうな。う~ん、全然知らなかった。

そんでもって、ベートーヴェン最初のミサ曲。エステルハージ侯爵から依頼されて作曲したものですが、評判は悪かったらしい。原因は、従来通りの「お祭り気分」な曲じゃなかったから。ベートーヴェンが意図した、「キリエでは、内的な恭順さ、宗教的感情の真の内面性・・・穏やかさが全般の性格の根底にあります」というのが理解されなかった。

最後のAgnus Deiでは、'Dona nobis pacem'(我らに平安を与えたまえ)'miserere nobis(我らを憐れみたまえ)の'miserere'の部分をどの様に表現しているかもポイントになるんだそうです。

で、ミサ・ソレムニスはと言うと。全体的に中庸なハ長調のミサ曲と違って、実際にご自分でも歌って合唱の指導などもされている先生によると、この曲は音階が広すぎて一歩間違うとあっちの世界へ行ってしまいそうになるくらいなんだそうな(笑)。

この曲、初演は第九と一緒に一部だけ演奏されて、ベートーヴェンの生前は全曲演奏はされなかったというのは知っていたけど、当時は教会以外でのミサ曲の全曲演奏が禁止されていたからという事は知らなかった。

この曲での注目の一つは、SanctusとBenedictusの間の繊細なヴァイオリンソロとアルト独唱。今までにこれほど繊細なパートがミサ曲に入れられたことがなかったそうです。このヴァイオリンソロは、わたしも本当に、言葉に言い表せないくらい大好き。それと、Agnus Deiでの'miserere'でのティンパニと戦争のラッパみたいな部分は混乱の状況を表わしていて、そこから徐々に秩序へ向かって行くところ。ベートーヴェンはこの曲で、言葉の意味を徹底的に音楽の中に込めることによって、言葉自体を、いままでの浮かれたミサ曲のような絵空事ではなく、「現在のもの」として発することに意味があると考え、ひとつひとつの言葉におかれているメッセージをはっきりさせることにより、音楽の力で平安を希求しようとした。

なるほど、だから彼の音楽はこうして時代を超えて普遍的なものとなりえたのだなぁ。いま一度改めて、添付資料の歌詞と照らし合わせてじっくり聴いてみたいと思った。

10月のテレマンのミサ・ソレムニスは、今までとはまた違った聴き方ができそうな感じで、さらに楽しみになりました。

2008/08/10(日)11:50 | Music | トラックバック(0) | コメント(2)

前ページ | | 次ページ

pointみなみ虫 []

>クワチョロさん
おぉ、師匠(笑:勝手に)、コメントありがとうございます。
5月に井上道義さんがミサソレムニスやった時も、「教会ではこんなのやれません」というようなことをおっしゃっていました(笑)。

ええっ?歌詞付けたし、あるんですか?
またマニアックな~(笑)。
まだ全体で照らし合わせて聴いてないので自信ないですが、
Agnus Deiのはじめのとこですか?
メロディに乗せてると元の単語が判別しにくい~(笑:言い訳)。

と言うか、当時そんなこと許されたんでしょうか?(笑)

2008/08/10(日) 23:36:12 | URL | [ 編集]

pointクワチョロ []

自分もミサ・ソレムニス大好きです!
グロリアの最後のアーメンの連呼なんか、ベートーヴェンらしいというか・・・教会ではもはや、使えない曲になってますね(笑)
実は歌詞も一箇所だけ付け足してるんです♪
分かりますか?

2008/08/10(日) 13:03:23 | URL | [ 編集]

pointコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

pointトラックバック

トラックバックURL
http://muimui373.blog76.fc2.com/tb.php/446-15ba67eb
前ページ | | 次ページ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。